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「旅屋おかえり」原田マハ著

25・26日東京往復の電車内で読んだ「旅屋おかえり (集英社文庫)」のご紹介です。

旅屋おかえり (集英社文庫)

旅屋おかえり (集英社文庫)

リュックを軽くするため電子書籍でも買おうか、と思ったものの、結局文庫本を買いました。2冊買ったんですけど、ここに紹介しない方は、読むのを途中で放棄…シクシク。

「よくできた」物語

この本、最後から読んではいけません。

旅行の移動時間の合間に読んだりすると、晩酌のとき、単に「移動」となった「旅」が、異なる姿を見せてくれるかもしれませぬ。芸能事務所、タレント、アイドルなどが登場するので、読み始めのときに、「あれ? 買う本間違えた?」などと思いましたが、東京までの時間は長いので、ほかにすることもなく読んでいったのでした。

途中から物語が大きな展開を見せ、最後にシミジミ、ホノボノした感じが残りました。それが何かはタイトルに関係があり、同時に読んでいる人が旅行者であったらなおのことかな、などと感想を持ちました。

終盤のストーリーのようなことが実際には起こりにくいのかもしれない、などと自分が知る限りの世間的感覚で「判断」していたら、この本は楽しめないかもしれませぬ…はい。

爺など「旅行」「旅」は「非日常」というくくりになるのですが、「日常」「生活」と重なる部分がこの本のオモシロサになっているのかもしれません。