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スピードスケート撮影可能場所の表示が改められるらしい…

2016年12月28日、エム・ウェーブ(長野市)でおこなわれた「第41回全日本スプリントスピードスケート選手権大会」の写真を撮りに行きました。その際、一般観覧者の撮影場所について大会関係者(アシスタント・スターター)から指示を受けました。
その後、日本スケート連盟、エム・ウェーブなどに連絡・相談させていただき、ひとまずの結論に至ったようですので、この記事を掲載することにしました。

5m離れるよう、1000mスタート地点付近で指示される

赤ジャンバーの大会関係者からスタートの際、後方に離れるよう指示されました。具体的にどの程度か不明でしたので、尋ねたら、5mとのことでした。
その指示に従い、スタート時には適宜距離を確保するということでコースそばのエキサイティング・シートに腰を下ろし、スタート後に防護マット付近に詰めて選手を撮影しました。

会場の状態

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6日、エムウェーブに電話して、会場のうちバックストレート附近のレーン幅などについて教えていただきました。それをまとめたのが上の図です。

なお、防護マットは底幅(厚み)80cmを記入しています(およそ45°で立ち上がり高さ1.0m、上面幅(厚み)は40cm程度だそうです)。

エム・ウェーブには、滑走面と同じレベルに「エキサイティング・シート」があります。シートはコースの間近です。階段状になっています。

1000mのスタートは、エキサイティング・シートのあるバックストレート側です。
エキサイティング・シートの左右には一般観覧者が立ち入れないゾーンがあります。爺は、一般観覧者の位置から撮っていました。

日本スケート連盟へメールして返事をいただきました

爺が送った最初のメールは以下の通りです。

スピードスケート撮影についてお尋ねいたします。
12月28日、エムウェーブで開催された全日本スプリント大会のうち、女子1000mスタート地点近く(=エキサイティングシート周辺の一般観客立ち入り可能場所)で撮影中、赤ジャンバーの方から、スタート時5m後方へ離れるよう指示されました。競技役員と思いますので、それに従いました。
今後の撮影に影響する可能性がありますので、以下についてお知らせください。

1:撮影に関しては、(1)一般観客立ち入り可能場所では撮影できる、(2)スタート時のフラッシュ撮影は禁止、と理解しています。これ以外に撮影に関する規制等が周知されているでしょうか。
2:「5m」の指示は競技運営上のなんらかの根拠により行われたものと思いますが、それはどのようなことによるものでしょうか。
3:前項を前提とすると、エキサイティングシートの一部がこれに該当すると思われます。5m以上離れている場所との区別は、床面・席とも見当たりませんでした。「5m」が予め決められているものであれば、その範囲を示す案内・掲示などをしてある方が、観戦・撮影マナーとして事前に判断できありがたいのですが、いかがでしょうか。

これについて、日本スケート連盟からいただいた返事は要旨以下のようなものでした。

(略)スタートラインから5m離れなければいけないというルールは、選手、指導者、競技役員等には周知されていますが、規則としてルールブックに掲載されているわけではなく、国際的な運用ルール(申合せ事項)となっております。
観客の皆様に対しては、会場ごとに目印をたてる案内の張り紙をするなどで周知するようにしておりましたが、今回観客立ち入り可能エリアの該当箇所にその案内・掲示等をしていなかったことで、混乱を与え、また、不快な思いをさせてしまったことは残念でなりません。(略)

スタートラインから5m離れる

連盟からいただいたメールで引っかかったのが「スタートラインから5m」という説明でした。
一義的に「スタートライン」を捉える必要がありますので、連盟サイト掲載のスピードスケート競技場の説明を閲覧しました。
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上図出典:スピードスケート:競技のルール | 公益財団法人 日本スケート連盟 - Japan Skating Federation

1000mスタートは、in、outでそのラインが異なります。連盟サイト掲載の図には青色で「スタートライン」が明示されています。

その上でスケートリンクのコース幅などが気になり、6日にウム・ウェーブに電話し、サイズを確認したら、一般観客席からINスタートライン端までは6m以上あるというのがわかりました。

疑問を再送

立ち位置が5m以上離れているはずだな~などと思いましたもので、確認のため以下のようなメールを連盟に送りました。

(略)一般観客立ち入り可能場所からINスタート選手を撮影対象としても、スタートライン端から5m以内とならないように思います(略)。
このようなことからすると、12月28日にうけた指示(5m離れる)は、異なる計測起点による指示なのかなど、重ねてのご説明を頂戴するのが、今後の撮影機会のためにも良いのかと考えた次第です。

改めてご検討いただき、ご説明いただければと存じます。

連盟から再回答

改めての回答をスケート連盟から頂戴しました。

(略)スタートラインから5mというのは、INレーンの場合、そのラインを氷の外まで延長した場所(すなわち防護マットの位置)から5mとなります。
この5mの方向は防護マットに沿って5mであり、INレーンのラインの切れ目から計測して5mということではありません。
…(略)…
いずれにしましても、今後は立ち入り禁止エリアを分かり易く表示するなど、会場側と協力して運営して参りたいと思います。

今後は表示がはっきりする

これまで撮影が問題になることがなかったんでしょうね。ところが、爺のように撮る輩が現われたもので、具体的な表示をする必要が発生した、ということではないのかと想像します。

今後「立ち入り禁止エリア」を表示していただけるようです。

エキサイティングシート

競技運営、とりわけ選手が一番尊重されるよう運営側・観客側もするのが大切だろうと思っています。なので、合理的な規制は必要、というのが爺の考えです。

エキサイティングシートの行方は微妙ですよね。現実に5m以内に設置されているわけで、そのための通路もありますし…。一部の種目がこのシートに接近してスタートするということでもありますしね…。合理的に規制していただきたいと思います。そして、直前で繰り広げられるスケートの迫力を楽しめる場所を大切にしていただきたいです。

現地だけでなく、サイトにも撮影に関する規制・注意などをあらかじめ出しといていただければ

連盟からのふたつ回答では、いずれも現地・運営とも協力して「立ち入り禁止エリア」を表示する方向が示されました。
実は爺、スピードスケート撮影の可否について一昨年まで不明でした。連盟サイトからは十分情報が得られないのです。昨年だったかな~問い合わせを連盟にして撮影はOKであるのがわかったということでありました。
2016年に10月、12月と撮影に行きました。その結果が、「5m離れる」指示をいただいた、ということでありました。競技運営に差しさわりを与えるつもりはありませんので、当然のこととして、現地の指示には従いました。

しかし、と思うのです。連盟サイトに予め必要な情報があれば、大会関係者を煩わすこともなかっただろうに…と。

不明点は残る…

運営側の裁量で5mは絶対的なものではないということだそうです。ルールブックに掲載されているのではなく「国際的な運用ルール(申合せ事項)」(1回目回答)、「あくまでも運用ルール(申し送り事項)」(2回目回答)ということだそうで、是非一度は原文を読んで見たいものだと思いました。
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再度ご回答をいただいた結果爺が考えたのは、次のような疑問です。

  • 連盟2回目の回答を前提にすると、長方形の規制ゾーンができると思われます(上図赤色部分)
  • しかし、赤色と黄色と橙色を含んだ部分の可能性もある
  • もしかして、赤色と黄色の部分になるのだろうか

自分が理解していることを他人に伝えることは結構大変なことですね。爺のような理解が遅い人間を相手にすると、なおのこと骨が折れるのだろうと想像します。すみません。

シンプルでわかりやすいのがイイですね。

なによりも、齟齬なく、フツーに撮れる状態を安定的に提供するということを、どうやったら実現いただけるのか、連盟サイト、SNSなどの活用をご検討いただければありがたいですね。現地だけでなくネ。

カメラ席チケット検討してくださいよぉ

要望としては、カメラ席チケットを発売したらどうだろう。
滑走面と同じレベルで撮ることができるのはありがたいことです。これは、まことにうれしいエム・ウェーブの状態です。
でも、選手を正面にとらえることができる場所はいわゆる「メディア」のみですね。残念です。2階席から似たような位置を確保できますが、選手の視線が下向きの絵になり、やはり力強さに欠けるような気がします。
メディアとまったく同じ位置、ということではなくても、せめてその隣りとか背後に一段高い立ち席でも設けたら、売れるのではないかと思うんですけどね。
10月、12月とそれぞれ1日だけの撮影行でしたが、いずれも入場者数は芳しくないように思いました。日本の一流選手がでてるのに、この観客では元気がでないのでは…と。

爺は、よさこいなど踊り・お祭りの写真も撮ってまして、そういった場でのカメラマンの多さに驚いたりしています。ある意味、イベントの必要構成要素のように見えるのです。

スピードスケートでもぜひカメラマンを含めた誘客・入場者を促進できるよう検討してもらえたらありがたいですね。

1/8:画像を追加しました

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12月28日のチケットとチラシの一部です。