目のある場所を直接狙えるフォーカスポイントはカメラにありません。これ以前に合わせていたフォーカスポイントが、踊り手の動きと結果的になんとなく合致した、言うなら「撮った」というより「撮れていた」一枚。
2016年9月17日、第17回こいや祭り・京橋駅前会場(大阪市)
17日、〝ピンクチャイルド〟演舞を「第17回こいや祭り」京橋駅前会場で撮りました。
演舞開始前の様子
演舞直前
衣装が小豆色に
衣装がピンクに。チームカラーかな
被写界深度:ピントが合っているように見える前後の範囲・距離
レンズの絞りに関係することです。デジイチにも、絞り優先、Aモードなどと書いてある機能に関係が深いトピックです。
このページにUPしてある写真を準備中に見ていて、ピントよし!などと思ったものの、大きなサイズのデータを確認すると、爺の許容範囲外というのが何枚かありました。PC画面で見るというよりはA1とかA0判などで印刷しても破たんが無いか、というような基準(あいまいなんですけどね)なのですけどね。
それで、改めて200mmレンズにおける被写界深度を計算してみたです。下表の「範囲」は35ミリ判フルサイズで許容錯乱円径が0.033mmに設定されたソフトで行いました。
距離:m | F値 | 範囲:cm |
5.0 | 2.8 | 11.6 |
5.0 | 4.0 | 16.6 |
5.0 | 5.6 | 23.3 |
10.0 | 2.8 | 46.6 |
10.0 | 4.0 | 66.6 |
10.0 | 5.6 | 93.4 |
こういうソフトもあるようです。今回爺が使ったのとは違うですけど…。
で、このピントが合っているように人間の目には見える「被写界深度」を頼りにして写真を撮っている爺がおるわけです。しかし、結果はどうももっとシビアに思える、というのが感想であります。距離5m、F4.0で前後に16cm以上もピントが合っているように見える…とは思えない…。爺の目が濁っている、曇っている、心が歪んでいる、などという要素を取り除いてもどうも実際に写ったのとは「感覚的な差」(≒なんとなくごまかしのヒトコト)を感じるのです。
絞れば(=Fの値・数値を大きくする、または絞るという操作)ピント範囲は前後に余裕がさらにできるのですが、背景も形が写りすぎ、被写体が浮き上がらない、観客の姿がわかる、シャッタ速度を落とすかISOを上げる必要に迫られる、などというジレンマを抱えることになるわけです。
シャッタ速度が1/400秒より速くなると、だいたい人間の動きを写しとめることができる可能性が高くなる、というのが爺のこれまでの経験です。もちろん、被写体との距離がもっと近いとか、今回のような踊りの場面でも、踊りのキレ(回転速度とか速い腕の振りなど)があるとシャッタ速度を上げないと「写し止める」ことができない、ということに。※厳密に「写し止める」というのは移動している被写体に対し、有限のシャッタ速度では実現できないという、理科的な問題は今回はスルー…ヨロシク。
すると、「写し止める」ことが本当に必要かという問題意識ができたりするです。写真の本質はピントなどではないよ~というアクマのささやきが聞こえるです。
一方、ストロボ発光を利用し、光が当たった瞬間、という撮り方、はたまた「スローシンクロ」という一手もありそうです。爺は、貧乏+苦手ということでストロボをほとんど使わんです…ええ。
修行は続く…。
9/26追記:画像追加
7枚の画像を記事末尾に追加しました。