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野党は共闘:重要な判断を迫られる「民進」。新潟知事選挙の教訓を生かせるか

共産委員長が民進と連合の関係に言及(27日)

新聞各紙が、27日の志位共産党委員長の記者会見のうち、「(略)民進党に対し、支持団体の連合との関係をけん制した。(略)」などとして、民進党が連合との関係から、市民と野党の共闘に慎重な状態から一定の決断をするよう求めたことを中心に報じられています。

民進は真剣に共闘を=「連合依存」脱却促す-志位氏
 共産党志位和夫委員長は27日の記者会見で、民進党の最大の支持基盤である連合が共産党との共闘に否定的な姿勢を示していることに関し、「民進党は連合の要求に従う道を選ぶのか、野党共闘に真剣に取り組む道を選ぶのか、前向きの決断をしてほしい」と述べた。
 先の新潟県知事選では、共産、自由、社民3党が原発再稼働慎重派を担いで勝利。しかし、連合新潟が与党系候補に相乗りし、これに配慮して民進党は自主投票としたため、4野党の足並みがそろわなかった。
 自由、社民両党幹部は先に、民進党に対し「連合依存」脱却を促しており、共産党もこれに加勢した格好。志位氏は次期衆院選小選挙区での野党候補一本化についても「相互推薦にしなければ選挙協力はできない」と主張した。 
 一方、民進党蓮舫代表は会見で「これからも連合との協力関係を大切にしたい」と語った。(2016/10/27-19:06)
出典:時事 http://www.jiji.com/jc/article?k=2016102700695&g=pol

「時事」(上の引用)では、〝自由、社民両党幹部は先に、民進党に対し「連合依存」脱却を促しており、(略)〟と伝えています。
新潟知事選の結果を受け、「連合」と「市民+野党共闘」のチカラのバランスが大きく変化していることを反映しているものと見えます。

小沢代表(自由党)、「共産党もパフォーマンスだけじゃダメだ」と記者会見で(25日)

自由党小沢一郎代表「共産党もパフォーマンスだけじゃダメだ。もっとピシッとしなきゃ!」 野党共闘のススメ
 自由党小沢一郎代表は25日の記者会見で、衆院東京10区、福岡6区の補欠選挙の対応をめぐり、共産党民進党に4党幹事長・書記局長会談の開催を求めていることについて「会談するのはいいが、何を話すのか」と述べた。その上で「共産党もパフォーマンスだけじゃダメだね。もっとピシッとしなきゃ。自分たちだけ世間的にアピールすればそれでよしとするなら、やったって意味ない」とも語り、野党間で早急に具体的な選挙協力に関する協議に入るべきだとの考えを示した。(略)
出典:産経:
http://www.sankei.com/politics/news/161025/plt1610250028-n1.html

ちょっと振り返る

新潟知事選で、米山候補は、民進党衆議院候補を辞めて立候補し当選しました。「連合」は、自公が推す候補に相乗り・支持。結果は、「連合」指導部の立ち位置があからさまになったものでありました。
争点が明確になった知事選で、「連合」という存在は市民と野党の共闘の前に、なすすべがなかった、ということです。組織力、財政力などが豊かであろう「連合」が何かを決めても、そうはならないという現実が現われた、ということになります。

連合会見動画(10月20日)

連合|RENGO-TV(動画) 記者会見」に動画とテキストがUPされていました。

(略) 一方で補足的に申し上げておきたいのですが、先の新潟県知事選について経緯含めて、昨日民進党県連代表が辞任されたという事でそこで若干経緯は触れられていますので、そこで触れられている内容は事実なのですがこの間憶測を含めて取り上げられたきらいがありますので正しいところを是非連合の定例の記者会見に来られている皆さんにはご認識いただきたいという事で補足的に申し上げておきたいと思います。連合新潟としてはこの間、民進党として候補をしっかりと立てるべきだという事を再三民進党の新潟県連に対しては申し述べておりましたし、その過程においては米山さんも有力な選択肢としてあるのではないかという事も申し述べていたわけです。しかしながら新潟県連・黒岩代表の対応としては「難しい」と、本人とも会話したけれども難しいという事に終始していたわけで、最終的に難しいという断念を見届けた上で連合新潟として誰も応援しないというのはいかがかという事の中で森さんを「支持」するという決定をしたわけです。そういった経緯があったにも関わらず、突如、米山さんが手を挙げたという事に対して、決定的に民進党新潟県連に対する背信行為と言いますか、そういう事の中で選挙戦がスタートしてしまった。ですから1つ申し上げたいのは、報道の中で、連合新潟としてエネルギー問題、政策の問題、原発再稼動に対する姿勢とかそういう事で米山さんを支持せずに森さんを支持したというような取り上げ方がありましたが、これはまったく事実と反しますのでその点は明確に申し上げておきたいと思います。また一部の取り上げ方には、その事を所与の前提として一部の民進党の議員や幹部にインタビューをして「連合けしからん」というようなコメントを記載している取り上げ方もありました。事実誤認がまた事実誤認を呼ぶような内容でありましたので、あらためて正確な経緯は今私が申し上げたような事であったと言っておきたいと思います。本来ですと、1つの県知事選についてわざわざ私から申し上げる事は無いのですが経緯が経緯でありましたので補足的に申し述べておきたいと思います。(略)

記者との質疑応答のなかにも、新潟知事選、東京10区・福岡6区の衆院補選、共産党をふくむ共闘などについて、注目される内容があるようです。

野党は共闘

民進党、連合の立ち位置は、なかなか面倒なようです。
市民と野党がチカラをあわせて真剣にとりくめば、アベ自公政権の暴走にストップをかける可能性があることを、新潟知事選挙は鮮やかに示してくれたと思います。

それぞれが異なる綱領を持つ政党が共闘しようというのですから、擦り合わせがむずかしいこともたくさんあるでしょうね。しかしながら、困難に見えることもともに闘いながら信頼関係を深め、いうなら、大異を留保し、大義につくこともできるのではないでしょうか。

今後、市民と野党の共闘が、アベ自公政権+補完勢力の退場を実現する大きな動きになるよう期待したいです。

社民党新潟県知事選挙

新潟県知事選挙の結果について
(略)次期衆議院選挙にむけては、新潟県知事選挙での野党共闘の勝利をばねに、安倍1強政治を打破し、政権の暴走を止めるため、野党間の選挙協力態勢の推進を求めていく。

社民党の立場は、野党共闘の推進で明確です。

自由党:【2016年10月25日】小沢一郎代表・山本太郎代表 定例共同記者会見

米山隆一新潟県新知事、森ゆうこ参議院議員来訪 | 自由党」とともに、25日の記者会見をUP。

【2016年10月25日】小沢一郎代表・山本太郎代表 定例共同記者会見
記者会見で小沢代表は、民進党が「その気になる」ことに尽きると発言しています。