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危なっかしさを増幅しかねない、安倍自民党総裁「日本の領海は断固として守ることを示す必要」

経団連、自民党執行部と懇談 距離縮める 「朝日」2012年10月9日11時42分
経団連米倉弘昌会長ら幹部と自民党新執行部が9日午前、東京都内で懇談…(略)…

安倍総裁は「日本の領海は断固として守ることを示す必要がある。その意思が日本にないのではないかという間違ったメッセージを発することは、日中関係を危うくする」と持論を展開した。
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安倍自民党総裁の発言が、武力行使、武力衝突などを含んだ発言でないことを願いたいのですが、タカ派として知られる同氏だけに、危なっかしさを見る思いです。
尖閣諸島に関して日中間に認識の相違があることは事実です。40年前の日中国交回復時に国境問題をあいまいにしたままにしたのは自民党政権にほかなりません。その後、国境問題が尖閣諸島には存在しないという前提で、当たり前の情報を発信してこなかったのも、大部分の期間は自民党(+公明党)政権の時期です。
さて、外交交渉や必要な情報発信を縛ってきたのはほかならぬ「領土問題が存在しない」という立場は現在の民主党政権にも共通しています。
これだけ大きな問題なっているわけで、潔く日中間の争いがあることを認め、外交交渉を理を尽くして進展するのが本筋だと思います。
安倍氏の「日本の領海は断固として守ることを示す必要」が、そういう方向であることを願わずにはおれませんが、それもこれも、自民党政権時代の戦略的問題点を反省するあたりが肝要なところではないかと、爺には思えます。
武力衝突など真っ平御免です。
爺は、尖閣諸島が日本に含まれるもので、中国に属するものではなかろうと、思っていますが…。