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備前焼の土管を使った土壁、伊部(備前市)

25日、備前市伊部に行きました。前日消化不良となった土壁の撮影です。
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家の方がおいででしたので、撮影のお許しをいただいたり、いつごろつくられたものかなど、教えていただきました。
「約40年くらい前だろうか~、確か自分が中学生のころ…」とのことでした。伊部では、土壁がレンガや備前焼、土管、瓦などを基礎材というか内心材というかそういうものにし、その上に土を塗って仕上げるのが普通だったとのことでした。上の写真でいうと、土管以外は本当は土で覆われていたのでしょうが年月の経過とともに見えるようになったのではないかと想像します。伊部は溶鉱炉などに使われる耐火煉瓦が有名でしたので、製品にならなかった「ハネ」とでもいえばよいのか、そういうものを利用して土壁の心材として使っていたようです。
だんだん少なくなっているようです。残っている土壁は心材が露出して、いわゆる備前焼の作家名が読み取れるもの、元の形がおよそ想像できるものなど、ちょっと好奇心をくすぐられます。