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「膳」問答:言われる前にする

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「禅問答」ではありませぬ。念のため。
なお、写真は、昨年11月に写した「閑谷学校」であります。記事とはな~んの関係もありませぬ…。

スプーンを出すタイミング

朝の食卓の準備は忙しいものです。チャッ・チャと済ませることができれば良いのですが、なかなか、加齢によりそうもいかないことが増えてきます。達人・奥さまもその例外ではありませぬ…。

爺の目前に、手づくりジャムが5瓶も並んでおります。どれを塗ろうかと思案中。我が家では、あとでヨーグルトにつかうスプーンでジャムを掬い取ることがよくあります。まあ、洗い物を減らそうという…。

で、探すもののスプーンは食卓には…。
仕方ないので、手元にあった箸でジャムをすくいとり、食パンへ…。1分経過…。

奥さま、なにを思ったのか「言われる前にする」とかおっしゃいましてスプーンをテーブルに置いたのでありました。爺は、言うべき言葉はありませぬ。したがってココロのなかで…

タイミング的にどうかは別にして、爺は何も言ってないので…

爺が、スプーンをお願いする「言葉」(≒哀願、切望、懇願…)を発するより前に、スプーンはテーブルに並びました。なので、見出し通り、奥さまの行動は「完璧」なのであります。

言わない、言われない、言わせられない、言い出せない、言いがかりをつけられない、という状況を作り上げれば、「言う前にする」を実現することはそう難しいのではないのだと、思い至ったのでありました。

気遣いをすることに心を砕くより、相手に言わせない状況をつくりあげれば、いつでも「言われる前」という無敵な状況を作ることができるのだと、今朝の「膳」問答で教えられたのでした…。