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大きな組織が動き出す知恵

NHK-BSプレミアム(103)を観ました。1960年代にアポロを月面に送りこむため、40万人のNASAが機能的に動くことが必要だったようです。番組は、「コズミック 巨大組織復活!崩壊寸前アポロ計画を大成功へと導いた前代未聞の秘策とは」です。

アポロ計画には、3つのセンターがあったそうです。部門別に専門家が小さなグループで問題解決をはかりながら進めていた方式を改め、コミュニケーションのキーになる人物を配置した上で、他センターの同様部門間で問題共有・解決をはかれるようしたそうです。
機体は、ステップバイステップ方式の製作方法を改め、オールアップ方式を採用し、開発期間を短縮するのに成功しました。ロケット機体を一段ずつ開発し、上のほうはダミーを使って組み立て・発射テストをくりかえすというステップアップ方式を改め、すべての段をしっかりした検証をしながら製作してダミーを使わず一気に全体を試験するというオールアップ方式にしたようです。
次は、アポロに積むコンピュータの開発とそれを保証するIC、メモリ、割り込み処理できるプログラム、という段取りになったようです。1969年にそれを実現したのですから、やはりすごいことだと思います。
1969年7月20日、アポロ11号が月面着陸し、地球帰還を果たすという結果に結びついたのには、40万人のNASAのなかで「コミュニケーション」を確立するのが大切だったとの責任者・ミラー氏の話が放送の中でとりわけ印象的でした。
爺は、人を育てない組織はいずれ衰退するというようなことを長年思っています。
コミュニケーションが行われ、情報共有ができるよう組織が努めているかどうか…、重要なチェックポイントだと。