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大正14年の古物売り渡し証文

まずは、画像です。
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祖父が徳島で書いた家財整理のための売渡し証文

母方の祖父が、1925(大正14)年3月2日付けで「古物賣渡之證」として筆書きし印紙を貼った証文です。
戸棚、長持ち、蒸炉、その他雑品悉皆(一切合財)を85円で売り渡すというものです。代金を領収したということと、物品に対し他者からクレーム(故障)があってもご貴殿には迷惑かけない、等々のことを記し後日の証拠としますと日付、姓名が書いてあるようです。

約90年間経過してなんとか読めたことになります

この証文の写しは、母方の親戚2か所から、TAKAのところへ送付されました。身近な者では読めないとの手紙もありましたので、TAKAが奥さん経由で昔の文書を読む努力をしておられる方に依頼、その後、歴史研究をしている方に依頼などなどし、結果、およその意味をつかむことができました。

ひょっとして母の長兄は変体仮名も使っていたと思うので読めたのではないかと思いますが、その母の長兄の長男(TAKAから見ると母方従兄のひとり)から「読めない」と送ってきたので、読み下しをしてもらってないのかとも。また、母の姉の長男、TAKAから見れば母方の従兄の別のひとり、からも同様主旨のことで送ってきましたので、まずまず、そのようなことで、約90年経過したのだろうと思います。

大正14年、いよいよ北海道へ

曽祖父は、祖父などと1897(明治30)年4月に、当時の徳島県板野郡松坂村から、北海道石狩郡花畔村へ転籍しています。その後、北海道内での移動もあり、1922(大正11)年に同じ徳島県板野郡松坂村(同番地か不詳)で3年、そして1925年(大正14)年にいよいよ北海道へということで、祖父が家財を整理した時の証文が、冒頭の画像だということになります。