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道具に助けられる。でもシャッタ切らないと写らない

先だって、国際ホテルで韓国の男性グループ「7942」のライブ&トークショーがありました。首から名札を下げて写真を撮りました。会場で静止画撮影したチームのメンバーは、爺を含め3人でした。

環境が厳しいと、カメラ、レンズなどの性能差が出やすい

道具は、35mmフルサイズ、APS-C、マイクロ4/3という具合にセンサーサイズが異なるカメラ。レンズは、200mm単焦点、標準ズーム、標準ズームにデジタルズーム付、ということだったと思います。

現場の明るさは、ライトの当たり具合がマチマチで、ちょっと厳しい条件でした。爺のカメラの記録から逆算すると、明るさは3.0EV、4.6EV、5.9EV、9.3EVなどの値になっているようです。

このEV値を、カメラの設定に置き換えてみるとこんな感じです。

EV 絞り f 速度 s ISO
9.3EV 2.8 1/160 200
9.3EV 5.6 1/160 800
9.3EV 5.6 1/320 1600

これを標準ズームの広角側の明るさがf3.5と仮定すると、シャッタースピードは1/400S、ISO800で撮ることができる計算になります。1/400Sだと、被写体ぶれが結果的にない写真をものにできる可能性もありそうです。つまり、被写体に寄って広角一杯に迫力ある写真を撮れば…。ただし、f3.5で被写界深度を必要なだけ確保できるかどうか…。

EV 絞り f 速度 s ISO
2.9EV 2.8 1/60 6400
2.9EV 2.8 1/125 12800
2.9EV 5.6 1/30 12800

標準ズームの望遠側の絞り(F値)がf5.6と仮定すると、動きのある動作はぶれてしまい、ISO12800という画質が不安な条件だというのがわかります。望遠側での撮影は条件的に厳しい環境だった、ということになります。

この条件を、カメラ側から見てみると、例えば、ペンタックスAPS-C機 K-3のテスト結果をDxOで見ると次のように…。

また、ニコンのdf機だと…

DxOの基準は、目安程度に考えればよいわけですが、3.0EVという状況で動きのある人物を写すことは、なにかを犠牲にしないと写らない、と言えそうです。ISOを上げる(≒画質低下)、明るいレンズを使う(≒出費増、要体力)、高感度耐性が高いカメラを使う(≒出費増)、というような先に、表現との兼ね合いでシャッタ速度を選択する、というようなことになるのでしょうか…。まあ、カメラマンはわがままですから、「いや、大丈夫」「シャッタ速度が先でしょ」「照明は何をやっている」「デジタル画像処理で何とか」とイロイロ聞こえてきそうでもあります…。

シャッタ切らないと写らない

いずれにしろ、健康な体と、道具は大切です。一番大切なことは、シャッタを切らなければ写らないという…基本中の基本ですね~。

被写体にどれだけ近づくことができるかも、大切な要素です。爺の師匠は、ここで撮ろうと思ってから、2、3歩前へ出てシャッタを切る事、と教えてくれました。有料公演ですから、お客様の邪魔になる位置でカメラを構えたりするのはNGであります。しかし、まあ、そこは会場の雰囲気や、プログラムの性格・進行具合などを感じながら、カシャッ~。

いわゆる「キットレンズ」と言われる、ズームレンズの多くは、広角と望遠での開放絞りが異なります。それゆえ、近づかずに望遠を使って撮ると、開放絞り値の影響、手ぶれなどで一層条件が厳しい、という…。そういう意味でも、許される範囲でできるだけ近づき、広角側で撮る、というのが楽な道のように思えます。

この下の画像は数カット撮りました。1/200S、ISO2500です。前後のコマはぶれていて使えません。何カットかのうちに運よくぶれていないように見えるのもある…という…。それもこれも、シャッタを切っていればこそ恵まれる可能性がある「運」みたいなものだと…。
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3/27追記 APS-C画像

APS-Cデジイチで撮った画像を送っていただきました。
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ISO6400、1/160S、f4.5、となっていました。2010年秋の製品で、有効1240万画素です。思っていた以上に健闘している、という感じがします。