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一票の重み:野党は共闘。爺の参院選妄想。

先日、選挙と若者の関係でちょっと注目したtweetがありました。


民主主義は、その実現に結構な時間とお金がかかる、と爺は思っているです。選挙に行くもいかないも有権者の判断です。投票・棄権いずれにしろ、結果にはそれなりに責任を負うものだという前提で考えてみたいと思います。

私の一票なんて

2000年の米国大統領選挙、主な候補は、ブッシュ(共和党)、ゴア(民主党)でした。この時の得票数などは次の通りです。

ブッシュ(共和党) ゴア(民主党
得票数 50,456,002 50,999,897
獲得選挙人 271 266(+棄権1)

米国のこの選挙は、得票数では少ないブッシュが、「選挙人」で上回り大統領になった、という日本人にはわかりにくいものでした。「合衆国」である米国は各州で大統領選挙で投票できる「選挙人」を選びます。各州の勝利候補がその州の「選挙人」を総取りするという方法です。その結果、得票多数でない候補が大統領になるということでした。ゴアが6票以上ある州でもうひとつ勝利していれば、結果は逆転ということになります。

英国のEU離脱を問う国民投票は、6月23日実施されました。結果は「離脱」。

離脱 残留
17,410,742 16,141,241
51.89% 48.11%

登録有権者は、46,501,241人で、投票総数33,578,016は、72.21%が投票したことになります。
投票に行かなかった人、有権者登録しなかった人も拘束されることになり、「離脱」という結果に無関係ではおれません。有権者のうち投票に行かなかった人の存在を考えれば、逆の結果もありえたかもしれません。しかし、結果は結果です。

日本でも、僅差の国会議員地方自治体議員選挙結果があり、「私の一票」は無関係ではないように思います。もちろん、選挙に行かない、というのも有権者のひとつの「回答」であることは尊重するべきことかと…。

今回の参議院選挙は

アベノミクスという金融ジャブジャブで2年以上もやってきた経済政策が成功しているかどうか、見通しがあるかどうか、ということが挙げられます。無理やりつくった株式相場ですが、一向に庶民には滴り落ちてきてないように思います。いつまでたっても道半ば、というアベノミクス…いつまで待てばよいのでしょう…爺は、疑問です。

選挙で、アベさんがあまり言わないのが「憲法」に手をつけるかどうかという本音のところです。昨年、国民の怒りはかなり沸騰したですね、安保法制、立憲主義破壊などの安倍自公政権に。市民の声が継続しているのが注目のポイントです。その結果、参院選1人区では、野党と市民の共闘がすべて実現し、「自公+改憲勢力」VS「野党+市民」という構造になって、わかりやすくなっているのが特徴です。国の立ち位置を決める選挙、というように爺には見えます。

おおさか維新など改憲をいそぐ勢力と自公が三分の二を参議院で占めれば、戦争できる国に日本をしようという方向がより見えてくるでしょう。でも、安倍さんは選挙中あまりこういうことを本音では言いません。経済が争点なんだと…。

ヒトラーの時代を思い出す

爺は、戦後生まれですから実際にヒトラーの時代を知っているわけではありません。なので、本、伝聞などで知ったことであります。
ドイツは、ワイマール憲法という、比較的称賛されることの多い憲法のもとでヒトラー政権が誕生し、全権委任法がその突破口になった、という事実を知っておいて損は無いのかと思います。「民主的」憲法下でも「全権委任法」のような法律ができると、行政府が国会に優越する、つまり独裁に道を開くのだと…。

ドイツの例は、現在の自公政権がすすめようとしている「緊急事態条項」に引き写して考えることができる。自公政権にはこれを引っ込めていただかなくては、というのが爺の結論です。
www.huffingtonpost.jp
内山 宙 - 【9条改正よりもヤバい緊急事態条項】 ★大拡散希望★... | Facebook
www.asahi.com

私は知らない、俺は投票してない、と後で言っても結果はのしかかる

民主主義というのは面倒なものです。時間はかかるし、お金もかかる。でも、それが「王政」とか「独裁」とかを防ぐひとつの方法として人の知恵の結果物として、一応機能している、ということ…なのかと。
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憲法は権力を縛る、法律は国民を縛る、という具合に爺は理解しています。
今回の参議院選挙で、「自公+改憲勢力」が三分の二を占めれば、どういうことになるかまたはその可能性があるかを考え、有権者それぞれに与えられた「権利」投票を有効に使ってほしいと思うのであります。
爺は、野党は共闘 と考えています。安倍自公暴走政権に退場いただきたいと願っています。