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九州:温泉地「別府」の復活再生

前回、別府を訪れたのは2015年4月でした。
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この時にも、爺の頭に残る「さびれた」「衰退」の感漂う「別府」はありませんでした。
別府には、若いころ複数回訪れています。杉乃井ホテルの「スギノイパレス」で温泉につかったことを思い出します。その後、同ホテルは、施設の更新などをおこない、現在オリックスグループが運営しているそうです。

別府温泉活性化のパワー

バブル崩壊で大波をかぶった大型観光施設や大温泉のなかに「別府」もあったのではないでしょうか。その時期に、奥さんと温泉街を歩いて閉館した旅館などの姿が目についた、と記憶しています。

しかし、昨年4月、今年1月、別府を訪れてみて、寂しい状況ではないコトがよくわかりました。イロイロ頑張った人たちがいたのだろうと想像に難くありません。ネット徘徊して見つけたのが、「動き出した別府八湯 -温泉文化の再生に向けて」という記事です。2003年頃の記事みたいです。

別府八湯再生のコンセプトは、地域文化の再生といえる。それは以下5点に集約できる。これらは明治後期から昭和初期まで別府が色濃くもっていた「ケ」の文化(日常の営み)であり、新たに21世紀的価値を付加しながら、別府に植え付け育てていくものである。
 このような地域独自の「文化再生」こそが、あらたな産業や雇用を生みだし、消費形態も変えることができる。

 1 八湯文化の再生---8つの温泉地の個性化
 2 外湯の文化再生---400以上ある外湯の再生ネットワーク化
 3 湯治文化の再生---予防医学の研究と長期滞在の研究
 4 路地の文化の再生---道路拡幅と戦災を受けなかった町の界隈性の復活
 5 別荘文化の再生---豊かな生活空間、都市景観の復活

↓このあたりの視点もなかなか、と思います。そして、現在、どういう到達点や視点をお持ちなのだろうかと、興味もわきました。

日本の温泉地の宿泊産業モデル
・70年代以前 大衆旅行時代へ 熱海・別府モデル
・80年代 成熟した温泉旅館モデル 加賀屋・旅研モデル
・90年代 地域とともに由布院モデル
・00年代 無名小温泉地の台頭、黒川等モデル
・これからの温泉地モデルは、 地域文化を補完するモデル

まちづくり情報サイト

2013年の記事がありました。

  1. 街元気 | 中心市街地活性化まちづくり情報サイトまちづくりQ&A「地域資源を生かした持続的な観光まちづくり」~オンパクで地域資源を商品に、そして産業に~鶴田浩一郎(PART1)
  2. 街元気 | 中心市街地活性化まちづくり情報サイトまちづくりQ&A「地域資源を生かした持続的な観光まちづくり」~オンパクで地域資源を商品に、そして産業に~鶴田浩一郎(PART2)

↑ふたつのリンク先頁にある中見出しを拾うだけでもずいぶんと楽しそうだと思いました。

  • 体験交流型プログラムとして、まちの魅力を知ってもらう試み
  • 団体歓楽型から個人が楽しめる保養滞在型の温泉地への転換を目指して
  • 「博覧会」で地域の特徴を一挙に見せて、地域の魅力を伝えファンを増やしていく
  • 別府再生に向けて、地域資源を活かすテーマの設定
  • 地元にあるものを見直し、掘り下げてプログラムに
  • 新たに必要な産業を創り出すためのテーマ
  • プログラム化を通じて、地域資源の商品化を進める「地域の苗床」
  • 別府再生、地域変革への手応え
  • 地域資源の発掘、商品化で、全国を元気に

(略)かつてからあるものを「資源」として認識し、磨きあげていく動きが別府全体で起こっていると感じています。団体歓楽型から、地域の資源を生かして保養型、滞在系の温泉地に変えていくという目的が、少しずつ実現しているように思います。

観光産業の人たちの意識も大きく変わりました。以前、彼らはプロモーションさえきちっとやれば、まちに人は来てくれると思っていました。けれども、まちを元気にしておかないと、いくらプロモーションしてお客さんが来たとしても楽しんでもらえず、リピーターがつくれないということにようやく気がついた。

そして、なによりも地域のことを語れる人が増えてきたことがうれしい。路地がきれいになったように、みんながまちに誇りをもってくれるようになった。それまでは別府のことを、「温泉しかないや……」と言っていた人が「別府の温泉はね、実はこんなところがあるんだ」というように、プラスの話ができるようになってきている。地域の人にまちをいいと思ってもらってもらえば、ブランド力が自然に形成される。それが間接的に観光に繋がっていき、外から人が来ることによってまちがさらに元気になるはずです。(略):引用元・街元気 | 中心市街地活性化まちづくり情報サイトまちづくりQ&A「地域資源を生かした持続的な観光まちづくり」~オンパクで地域資源を商品に、そして産業に~鶴田浩一郎(PART2)