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安保議事録「可決」書き加え:試験答案に都合よく加点下駄を履かせる所業。本来なら落第だ!

14年12月、不破氏(共産)が京都で、安倍政権「この道しかない」を独裁政治の看板、と喝破

不破哲三・共産前議長が衆議院選挙で京都でマイクを握って次のように聴衆に訴えました。

(略)安倍さんの中では、日本がやった戦争を侵略戦争と認めないばかりか、「正義の戦争だ」、「自存自衛、アジア解放の戦争だ」、そういって頑張る、まさに「ネオナチ」と同じじゃありませんか。その勢力に、今、自民党はのっとられている。(略)消費税問題、景気対策原発再稼働、集団的自衛権、沖縄の基地建設強行、どれをとっても世論調査で、安倍さんがやっていること、やろうとしていることで、国民の賛成が多数だというものはないではありませんか。しかも、その国民の声に耳を傾けるという姿勢は、ひとかけらもありません。答えは「丁寧に説明します」だけであります。しかし、どこで「丁寧に説明」しているのでしょう。彼の言うのは「この道しかない」、国民が何を考えようが、どういう主張をしようが、「この道しかない」というのは、まさに独裁政治の看板じゃありませんか。(略):不破哲三前議長の街頭演説(大要):2014総選挙:JCP京都

ネオナチ」「独裁政治」と演説で断じる判断、すごいけど、早すぎるかも、とチョット思ったです。"「この道しかない」というのは、まさに独裁政治の看板"という表現はなかなかに巧みだと思うのです。スゴイナーと。
そして、10カ月経過した現在、つまり、安保法制強行採決後1か月、その議事録が書き換えられてしまった、というのを聞いて、不破氏の昨年末の演説での指摘が「的を射た」と言えるのだと思うに至る爺でありました。

「可決」を書き加え、参議院議事録、与党判断で

安全保障関連法に関する参院特別委員会が、採決を宣告する鴻池祥肇(こうのいけよしただ)委員長の発言を「聴取不能」としながら「可決すべきものと決定した」と議事録に付け加えた問題で、野党は十四日、参院の中村剛事務総長に対し、作成に関与した職員の調査などを行うよう申し入れた。事務総長は事実関係を検証すると答えた。
…(略)…
 事務総長は「事務局の独断で載せられるはずはない」と回答。鴻池氏にも話を聞いて、事実関係を文書にまとめることを約束した。
 一方、与党筆頭理事だった自民党佐藤正久参院議員は十四日、本紙の取材に「野党の思いは受け止めるが、委員長の議事整理権の範囲内でやっている」と強調。採決についても「そばにいて、読み上げるのが聞こえた」と述べた。:東京15日朝刊:安保法議事録に「可決」追記 野党、参院に調査要求

議事録には当初なかった「可決」が与党判断で追加された、これはいけません。与野党が合意して追記・訂正などというのはルールに従っておこなわれるということでしょうが、与党がそういう具合に書き加えた…いただけない出来事です。議会が不要になるようなことかと。与党が判断すればナンデモできるという先例であります。

独裁政治(ドクサイセイジ)とは - コトバンク

多数決主義と民主主義は異質ということが与党にはわからないんでしょうか、安倍自公政権には議会ルールとかはどうでもいいのかと思えてしまいます。「大惨事安倍事故政権」とでも言いたい爺であります。

試験答案や面接試験で一番大切な「結論」を忘れてしまった、と言えるような状態を、「書いたことに」「言ったことに」というのが与党の態度かと爺には見えます。いただけません。

そして、14年12月の京都での不破氏の演説を思い出した…「ネオナチ」「独裁政治の看板」…その通りと思えてきた「大惨事安倍事故政権」であります。