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病院の懐勘定:入院したついでに◯◯検査はロハ…

先だって、父親が熱をだし数日入院しました。入院のついでに気になるところがあり検査してもらおうと思い、お願いしたら、一旦退院した後に…とのようなことでしたので、「気になる」内容と、そのことに気づいたのが系列病院での検査結果であること、高齢でなかなか検査のために来るのが大変、というようなことをお伝えし、結果、検査していただきました。
後日談、ということですが、入院した病気等以外での、まあ、ついでに、という検査、その費用は病院持ちというようなことになるのだそうです。経営圧迫の原因になっている、とのことで、何年か前からそういう制度に変更され、苦労していることをまわりまわって知ることができました。

2003年度に制度が始まったようです。2006年度から本格的に運用されだしたようですね。TAKAが聞いたはなしでは「5年くらい前からこういう制度になった」というようなことでしたから、たしかに2006年度あたりから対象病院が多くなって適用になった、ということなのだろうと思えます。
医療が必要であれば入院原因となっている病気等以外でも、本来の治療を阻害しない範囲で適宜検査や治療をしていただけるのが合理的だと爺は思うのです。


 柏原病院 入院医療費体系が変更丹波新聞2009年07月02日
 県立柏原病院 (大西祥男院長) の入院医療費支払い制度が、 7月1日からDPC (包括支払い制度) に変わった。 従来の積み上げ方式 (出来高) から、 包括部分と出来高部分の2階建てになる。 予定入院の場合は、 検査を外来で行うほか、 常用薬は、 かかりつけ医に処方してもらい病院に持参することになる。 また、 外科で入院ついでに皮ふ科で水虫を治療するといった他科受診も、 原則できなくなる。 患者負担は、 疾患によって、 増減どちらもある。
 入院費、 検査、 注射、 投薬、 処置などは、 従来は個々に積み上げていたが、 これが病名によって 「1日あたりいくら」 (包括部分)になる。手術、リハビリ、 胃カメラなどは、 従来どおりの出来高で、 出来高と包括を足したものが入院医療費になる。
 包括部分の医療費は、 病名によって異なり、 その病名についての医療費だけを、 病院は診療報酬とすることができる。 高血圧でかかりつけ医で定期的に薬をもらっている患者が胆石で手術するケースを例にとると、 病名は 「胆石」 であるため、 高血圧に対する薬を病院が出した場合、 病院の持ち出しになる。 「包括部分」 に含まれている検査を入院後にすると、 病院の持ち出しが増加する。 さらに、 例えば白内障の手術で眼科に入院した人が、 入院のついでに皮ふ科で水虫を治療するような、 他科受診についても、 診療報酬を請求できず、 病院の持ち出しとなる。
 厚生労働省が進める制度で、 看護基準 「10対1」 や、 カルテ管理が適切にできていることなどの要件を満たせば、 同省から対象病院に指定される。 急性期医療を行う病院は、 診療報酬上の理由でDPCに移行しなければ、 経営がさらに悪化するとみられており、 全国の急性期医療を担う病院の半数以上がDPCに移行している。 県立病院も同制度の移行を済ませており、 近隣でも、 三田市民病院や福知山市民病院が導入済み。


入院中の他科診療
…(略)…
入院前、あるいは退院後が常識 non 2012年7月10日 11:53
恐らく、総合病院に入院予定と思われますが、包括医療の適用されている病院なのではないでしょうか?

その場合、病名によって、その患者さんに支払われる診療費が決まっており、追加で治療しても通常その分は病院の持ち出しになります。
なので、あなたが入院中に歯科受診したいと申し出て、主治医が紹介状を書いてくれた場合、あなたの歯科治療にかかった費用はまるまる10割を病院が歯科医院に対して払わなければならなくなるのです。あなたが病院に支払う入院費(=保険機構から病院に支払われる診療費)には全く上乗せがありません。

入院中に発生した疾患でないので、病院に責任はないのに、10万円(10割だと30万でしょうか?)かかる費用を病院に負担させる気でしょうか?

私が担当医なら、紹介状を書かずに自己負担で受診してもらいます。その場合は保険診療の適応になりませんから、10割を自己負担することになります。

それなら、入院前か退院後に保険診療で受診した方がいいのではないでしょうか?


二番目の歯科の場合、受診者側としては、どちらにも考えてしまいます。病院食をちゃんと食べるには、歯の治療もしておいたほうが良いですね。しかし、突然の病気などでそういう余裕のないときもあります。また、TAKAの父親のように高齢で移動が大変、ぜひこの機会にお願いしたい、というような希望もあるです。
こういう制度は自公政権下でつくられ、現在に至っているということですね。(公明党の政権参加は、1999年10月、自民党・小渕内閣との自自連立に参加が始まりのようです。Wikipedia該当頁
さて…改めて「自公政権」が衆議院選挙の結果復活することになるようですが…。