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郵便の受けとりは、義務ではない

爺は、法律の専門家ではありません。なので、以下に書くことにマチガイを含んでいる可能性もあります。あらかじめお断りしておきます。

爺は、昔・ムカシ、郵便局で仕事をしていたです。当時の経験の糸を手繰って、最近話題の「マイナンバー」を内容とした「簡易書留」郵便のとりあつかいを考えてみるです。

迷惑でない場合は、郵便を受け取らないといけないの?

まずは、郵便局の扱いの基本をネットから…。
日本郵政のサイトには、迷惑な郵便の例がありました。www.post.japanpost.jp
日本郵便の説明だと、迷惑でない場合は受け取らないといけないんでしょうかネ…。疑問が湧いたりしますが…。
爺が郵便局で教え込まれたのは「郵便を出す自由、受け取らない自由」というごく単純な原則でした。

郵便は、受け取らなくてもOK。ただし、あらかじめの受取拒絶はできない…。個々の郵便について拒絶するかどうか、というのが原則…。

すべての郵便を受け取らないなら、宛先住所に住んでないことにするのがイチバンかと…。横道にそれました…。

受領印が必要な書留とかゆうパックであれば、押印前が受け取り前、ということになります(特殊な例は除いて…)。なぜ、このことを書いたかは、少し後の項で結果的にご理解いただけるかと…。

郵便発送、だれでもできる。郵便うけとり、諾否を自分で決めることができる。

郵便は、要件(サイズ・重量、料金完納、宛先など)を満たせばだれでも出せます。一方、ごく特殊な例を除いて、受取りたくない郵便は、拒絶することができます。

明示的に「受取拒絶」するのがひとつの方法です。

もうひとつは、結果的に配達にならなかったので、差出人に返送されることになる、という方法です。配達の際、受領印が必要な書留・ゆうパックの場合、不在であれば「不在通知」が代わりに郵便受けに入ります。この状態になって期限切れになるなどし、最終的に配達できなかったので差出人に還付される、という流れもあるのです。

大雑把に言うと、受取拒絶は、宛先の本人ができる

↓ここの「No.5」が参考になるのかと思います。oshiete.goo.ne.jp

↓こちらも参考にbaqn.info
ただし、個人宛てであれば、受取拒絶できるのは原則本人ということが注意点です。

本人に聞かないと受取るかどうかわからないので、不在通知入れといて

受取拒絶は大まかにいうと、宛名・宛先の本人だけができるとされているようです。元郵便局員の爺が歯切れ悪いのは、イロイロな現実をしっているのでねぇ~。ま、ともかく、そういうことだということで…。

マイナンバー入りの「簡易書留」

さて、やっとマイナンバーが入った「簡易書留」の話題であります。ここで「マイナンバー」というのを特定する必要は一切無いです。「簡易書留」と割り切った方が話が簡単です。字数も少なくて済む…。
以下の3点は、多少矛盾や隘路をふくんでいます。一応「原則」こんなもの、という程度でご理解ください。

  • 簡易書留は受け取りの際、受領印等が必要です
  • 受領印を押した後、つまり、いったん受け取ったら、受取拒絶できません
  • 同様に、開封したあともモチロン、受取拒絶できません。

これらを組み合わせて考えると、「本人が不在なので、受領の可否を判断できない」というのがかなりラクです。ま、本人でも、「今日は判断できないので…」というのも方策のひとつです。なにせ、いったん受け取ったら、そのあと改めて「拒絶」ということにはならないのですから…。
「不在留め置きにして、その通知を」とお願いしするのが整理しやすい気がします。
結論が出て、受け取るなら郵便局に連絡すればヨシ、受け取らないならそのまま放置すれば、期限が切れるなどして差出人に返送される、ということになるでしょう…。

宛て所に配達するのだけれど、受取拒絶は本人がする

「宛て所に配達」ということは、本人でなくても代理して受け取ることができる。また、普通郵便であれば郵便受けに配達すれば、完了、という意味になります。実際そのように配達され、受け取っていると思います。
ところが、受取拒絶は本人が判断することのようですから、家族など代理人が判断しかねる例がでてきます。家族がハンコを押して受け取ってから、本人の帰宅を待って判断する、というよりは、ハンコを押さずに不在通知を受け取る、というほうがメンドウが少なそうだ、というのがおわかりいただけるでしょうか。

オマケ:特別送達というあまりお目にかからない郵便

事実上受取拒絶ができない「特別送達」の関係は、2ちゃんですが、わりと実態を反映しているような気がするです。

「特別送達」は、配達員の側から見て、最終的に受領印をもらわなくてもその場に置いて帰り、それが配達の方法として正当とされる特殊な郵便です。差し出すことができる人(資格)も決まっています。なので、一般には、受け取ることが稀にある、という程度のあまり目にしない郵便かと…。