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共産党:次の一手「空白克服」を機関紙で訴える

参議院本会議で「安保法制」の採決がおこなわれたのは9月19日未明でした。

共産党が、党大会に次ぐ「中央委員会総会」を開催したのが同じ19日でした。そして、「「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現をよびかけます」として、安倍政権打倒、安保法制廃止などを目標に、一点共闘的な政権をめざすこと、選挙協力を呼びかけました。

「国民連合政府」で大攻勢共産党強気の背後にあの男 | THIS WEEK - 週刊文春WEB」によるとつぎのような書きっぷりに…。以下の引用部分は、なかなか興味深いです。

(略)9月19日未明、大混乱の末、安全保障関連法が成立した。防衛省の内部文書をすっぱ抜くなど、国会論戦をリードしてきた共産党の反射神経は抜群だった。成立から11時間後、第4回中央委員会総会を緊急開催すると、志位和夫委員長(61)が記者会見を行ったのだ(略)。(略)徹夜明けの記者たちは、突然の提案に寝ぼけ眼をこすって「あわてて記事を書いた」(政治部記者)というほど、電光石火の動き。同じ頃東京・銀座で新味のない街頭演説を繰り返していた民主党岡田克也代表とは対照的だった。:引用元 週刊文春web

「背後にあの男」というのは記事とのとりあわせでそういう表現も、と思うのですが、粘り強く廃案を訴え、国会前をはじめ各地で活動してきた国民世論が「背後」「背景」だと爺には思えますが…。

空白克服

共産党議員がいない自治体は382で、自治体数の22%にあたるそうです。
「(略)退職や移住などして空白議会克服に挑む(略)」という「空白克服」の人と金を手立てしようという記事が2日付の「しんぶん赤旗」に載りました。
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↑2日付「しんぶん赤旗

これをこの時期に1頁の紙面を使って掲載するところに共産党らしいところがありそうだと、爺は思ったのでした。統一地方選は、2015年春に行われ、次は3年半先の事。ここで、「空白克服」が1面全部を使って訴える時期かどうか…。

2016年参院選、少なくとも選挙協力は何らかの形でできるのでは…

次の参議院選挙、爺は、形や数などイロイロ紆余曲折を経ながらも、野党の選挙協力はなんらかの形でできるのではないかと考えています。


民主・北沢議員の「敵の敵は味方」というのは、現実的な判断だと思います。

参議院選挙が政権選択の選挙でないことが、共産党嫌い、共産アレルギを結果的に薄くするのではないかと思います。選挙区ごとに事情が異なるため、A党とB党はX選挙区で協力、Y選挙区で競合、などということもあるでしょうね。全面候補者調整に至るかどうかは、それぞれの政党の事情も絡んで複雑な経過をたどるだろうと想像するのです。
一定の票数を得る共産党の候補者が不在となるか、または共産党以外の野党候補が不在となるかどうかは、野党候補者にとって当落を分ける可能性があることは、さまざまな試算からも明らかなようです。

民主党政権を実現した2009年7月の衆議院選挙で、共産党小選挙区候補者を半数程度に絞った結果、民主党候補が当選した例があることは、民主党自身が一番よく知っていることではないのかと思います。

世論が、民主党共産党との選挙協力を求める方向に働くかどうかがキーになりそうだと思うです。すでに、生活の党、社民党とは党首会談を通じ前向きな方向が見えているようですしね。

「空白克服」は直接的には共産議員がいない自治体克服だが

次の参議院選挙でなんらかの選挙協力ができ、共産党が候補者を立てないところでは、共産党の宣伝がパワー不足になりかねない、と予想されます。そこで、空白克服が有効なのではと、うがった見方をしたのが爺です。
一義的には、共産党議員がいない空白を克服しようということですから、それは政党として当たり前のとりくみです。そして、相乗的に「共産党」支持の底上げをはかっていこうということでもある、ということですね。組織政党としては、正攻法と見えます。

あちらか、こちらか、という二者択一的な発想ではなく、連動させて前進させようという、相乗効果というか…。参議院選挙に向けてチカラになるし、それが成功すれば次の統一地方選の見通しも良くなる、ということかと。
どこかで衆議院選挙もありますし、足腰の強い政党が必要だということでしょうね。

ちなみに、共産党、6月からの「大運動」で5000人の党員を迎えたそうです。