pagetaka

写真、PC、ネット、岡山、旅の話題をお届けします

迷惑メール:DVD一枚でマイクロソフト・オフィスが完全マスター

迷惑なメールが来ました。Gmailの迷惑フィルターに引っかかっておりました。あまりにも・あまりにもの宣伝文句に、ついつい、読んでしまいました。
f:id:PageTAKA:20150104102011j:plain

ワード、エクセル、パワーポイント、アクセスを使いこなす

見出しは、メールからの抜粋です。で、これにハイと答えることができる人はいるのでしょうか。「使いこなす」というのがポイントですね。爺の経験からすると、そのうちのひとつでも「使いこなす」と言える人というのは、「自分の必要に応じて」などアタマに一定の条件をつけることになるのではと想像します。

「エクセルくらい使えるよ」「Word毎日使ってる」というのと「使いこなす」となるとずいぶんと距離があるように見えます。DVDを繰り返し学習したとして、「使いこなす」といえるかもしれないレベルに到達するのは、なかなか…。

「○○道」的な習い方も一案だけれど

爺にもExcel、Wordなどのご相談があります。「使えるようになりたい」という…。それ自体は大切なことですね。「思い」があるというのは、物事を始めるのには大切な要素です。

で、よくよくお尋ねしてみると、Excelで何をしたい、という具体的な当面の目標がつかめていないことが多いようです。

茶の湯や生け花、柔道などのように「道」の先になにかがあるという勉強の仕方もあるでしょうね。日本人的には、正しい作法が大切で習うのが大切なのかもしれません。しかし、パソコンは、目下の課題を電気というか電子というか、そういうもののの力を借りて、できるだけ簡易に答えを見つけようという道具です。似たような悩み・課題はすでにネット上にあることが大部分です。キーボードの叩き方とネット検索の基本を習ったら、あとの大部分をネット経由で習得する、というのも一案です。

爺は、近くのコミュニティでパソコン教室のお手伝いをしています。テキストを求めてこられる方がおられますが、実は、その教室には無いのです。課題持ち込み・相互援助方式でやっています。ひとりのスーパーマンがすべての分野を網羅し講義・演習するなどという時代ではありません。各々が得意の分野を助け合い・教え合う、という流れです。ある種の「集合知」と言えるかもしれません。

回り道的でもありますが、Officeのどれかを名実ともに「使いこなせる」という自信がつけば、ほかのものも、ある程度使うことができるかもしれませんね。ただし、名実ともに「使いこなせる」というのは、もしかして…ずっと来ないのかも。何かの課題を解決できるということは、次の疑問を発見する土台のような気がします。その繰り返しのなかで、以前よりはスマートに使っているのかな~というぐらいの前進が、心身ともにほど良い状態ではなかろうかと…。

DVD一枚で使いこなすなにかを得ることができる人なら、そもそもDVDは不要かと。具体的な課題があるのなら、キーワードに分解し、図書館に行って関係の書籍を手に取り、索引から解決策をさがすなり、ネット上の情報を探し出す、という方が「被害」が少なそうです。

説明してある言葉がわからない、ということであれば、理解不能な言葉の意味を教えてくれるテキストや辞書、さらに優しい解説をみつけるしかないでしょうね。それは、書籍であったりネット上の情報であったり…。同じような苦労をした人が周囲に少なからずおられるのだろうと思います。

いきなり英語の難しい本が読めないように、返り点のない白文(漢文)の読み順がわからないように、おそらく多少の手順というかステップというようなものがあるのだろうと思います。ここで、どうしても解決しないといけない課題があるか、苦労に見合わないと思って止めるか、大金を使って他人に頼むか…それぞれであります。