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しんぶん赤旗:「戦争しないゴリラに学べ」山極寿一さん

日本共産党機関紙「しんぶん赤旗」30日付第1面左肩に「戦争しないゴリラに学べ」と山極寿一さんが登場していました。

2014夏 黙ってはいられない:30日付は、京大次期総長・山極寿一さん

山極さんは霊長類、ニホンザルやゴリラの研究を通じ、「勝ち」「負け」の2価値論的な日本の状況に警鐘を鳴らしているようだ、と読みました。

しんぶん赤旗」記事のなかでTAKAが注意を惹かれた部分は以下の通りです。

(前略)
ゴリラが人間を超えるのは抑制力です。「負けない構え」です。「負けない」とは相手と対等な位置に立つこと。「勝つ」とは相手を退け、屈服させ、支配すること。勝者はどんどん孤独になる。ゴリラは絶対にやりません。
ニホンザルは勝敗をつける。どんどん勝者をつくり、敗者が退けられ、格差が広がる。アメリカに近い社会です。ゴリラは勝ち負けをつくらない。ゴリラの胸たたきは自己主張であって、暴力的でも戦争好きでもありません。「勝ち組」「負け組」の社会は人間のつくる社会には似合わない。ゴリラに学びたいところです。そういう本『「サル化」する人間社会』を書きました。
勝ち負けを決めないと平和が訪れないと思っている政治家がいます。大きな間違いです。戦争は、人類の進化の歴史のなかで非常に新しい出来事です。武器を使い始めたのは、せいぜい数千年前。人類の歴史は700万年ですから、99.8%は集団の争いや戦争のない社会です。
(後略) 

「勝ち」の存在は、一方に「負け」が必須・必要

TAKA、長年思考の混沌が続いておりまして、ボヤッと「勝ち」の存在は他方に「負け」をつくることだということに気づいておりました。典型的な2価値論「勝敗」であります。そして、それがあまり気持ちの良くないものだとも感じていました。勝っても負けても気持ちが良くないのです。しかし、では、そうでない存在というのはどういうものなのかというのが、モヤモヤと心の中にくすぶり続けていたのでありました。

山極さんが "「負けない」とは相手と対等な位置に立つこと。" と述べていることが心に残ります。これまでのTAKAのモヤモヤが少し薄くなりました。

[参考]