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夢見草 ひと夜雨風 なお上に

夢見草 ひと夜雨風 なお上に(ゆめみぐさ ひとよあめかぜ なおうえに)
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「夢見草」は桜の別名です。ひと夜雨風にあたっても、なお仰ぎ見る頭上にある桜、頑張って咲いているじゃないか、と誉めたい気持ちです。
岡山では、まだ満開でありませんし、雨風にあたって、というような天候でもありません。とある情景を思いながら、現在は空想の句、というほかない、一抹の寂しさを紛らわす凡句であります。
人間にしてみれば短く見える花期、さくらの花びらにしてみれば精いっぱいの一生なのかとも見えてきます。その短い花期の中で雨や風にあたる日があったりして、それを乗り越え、人々に春を告げ、元気をくれる桜に感謝です。しかし、なお上にとどまっているとはいえ、やはり、短いものでもあることは、それはその通り。
春を謳歌するようなさくらにも、矩を踰えず(のりをこえず)というような、なにかしら自然界の縛りが働いてもいるのだろうと…。後先はあっても、季節が移ればみな花びらは散り、人も同じように何かの区切りをつける時期があるのだろう…とも。