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誰れ偲ぶ 鶯 経を 懇ろに

本日の凡句であります。

誰れ偲ぶ 鶯 経を 懇ろに(たれしのぶ うぐいす きょうを ねんごろに)
啓蟄も過ぎ、鶯(経読鳥)もさえずりが上手になってきました。

最初に、浮かんだのは…
虫も出で 経読鳥も 飛び交う日
これなら、啓蟄を指す迷作…。鶯の飛び交う姿はなかなか見ることができませんし…。情景が単純…しくしく。
それで、次が…
姿なき 鶯 経を 上手く読み
と考えた後、さらに…
寺もなし 鶯 経を 野辺で上げ
と変化…。
「野辺」は、「野辺送り」などに使われるように火葬場にかかわりが深く、法華経を読んでいるような鶯の鳴き声に合うのかと、妄想…。しかし、鶯は野辺というより木立、ウメ、というイメージが…シクシク。

というのちに、先頭の凡句に定まりました。ただし、「懇ろ」には「親身に」の意味のうちに男女間のそれを含む印象があり、ほかに適当な語はないものかと思ったのです。しかし、まあ、鶯自身は、縄張り主張と同時に子孫繁栄の鳴き声でもあるのでしょうから、まあ、両方の意味をあいまいに…混ぜて…。