「デジタル・ネイティブとソーシャルメディア―若者が生み出す新たなコミュニケーション」(松下慶太著、教育評論社、2012年8月)を読みました。
爺、現在、若い世代がどこに住んでいるか気になってイロイロ本を読んできたです。それで、タイトルを見てこの本を買ったです。
デジタル、ネットの世界に順応するのではなく吸収して育った年代がいるのだと。それが、「デジタル・ネイティヴ」。一方、爺のような存在は、順応してネット世界等に出入りさせてもらっているというようなことで、「デジタル・イミグランツ」(デジタル世界への移民)という立場なのだと…。なるほど、住処という観点とは別に、世代(≒ジェネレーション)という切り口もあるな~と思いました。
本の表紙にはタイトルのほかに次のような文字が並びます。
- 若者が生み出す新たなコミュニケーション
- デジタル・ネイティヴが創造する新たなソーシャル・キャピタルとは?
- 「つながり」を求める若者=デジタル・ネイティヴの姿を通して、ソーシャルメディアによって変革するコミュニケーション、政治、そして社会を読み解く
- ソーシャルメディアの真の姿がここにある!!
フツウ目にする本よりずいぶんと文字の多い表紙周りだと思いました。そして、その道具は、スマホでfacebook、twitterなどが場にあたるのだと…。
学校の先生が、学生向けの講義をまとめた一冊ということで、就職関係の章もあります。
ネット世界、デジタル世界の動きがリアルな世界に流れだし、大きな影響を与える時代になっているということも指摘しています。アラブの春、首相官邸前のデモ…。
先住民と移民ではなかなか文化や思考回路が異なることになるな~と読みながら思ったのです。でも、移民でもなんでも入り込むために必要なのは「スマホ」。莫大なお金が必要なオーストラリアへの移住とくらべると楽ではあります。まあ、それを使うと決意し、実際に使う、となるかどうか…。
ただし、デジタル世界で、アナログ世界の立場を利用し、「ソーシャル圧力」(≒ソーハラ)をかけることのないよう、大人らしいふるまいをしたいものです。
デジタル・ネイティブとソーシャルメディア―若者が生み出す新たなコミュニケーション
- 作者: 松下慶太
- 出版社/メーカー: 教育評論社
- 発売日: 2012/08
- メディア: 単行本
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