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分別のあるオトコ

今回のテーマは「分別のあるオトコ」です。
爺がとりあげるにふさわしい、と爺のことを知る諸氏にはすぐわかることだろうと…。しかし、妻はそうでないというのです。今年末にはいっしょになって40年にもなろうかというのに、爺の魅力がまだわかってないのか…。しかし、そこは分別あるオトコ、穏やかにやりすごすのです。
しかし、妻はそうでないと再び言い放ち、爺に分別とは何かを教えると言い張るのです。分別のないオンナだと思うのです。しかし、妻は自身には判るのだと断言するのです。
そこで、爺は、妻にどのように分別を示すことができるのか下手にでて教えを請う姿勢を見せたのでした。これこそ、迂遠にでも妻の分別の無さを自覚させることができるという、分別あるオトコがとるべき態度だと思えばこそのことでした。
で、妻がなにを一番最初にやったかと思うでしょ? 
妻は、ティッシュではなをかみ、爺に差し出すのです。片付けろ、というでもなく。まさに、あごと視線と指先で爺を一瞬にして配下に置くわけです。で、それを受け取った爺は、チリ箱にポイッ。そのわずかの間に妻は何かの紙を手でちぎっている。チラリと見たら文字が書いてある。ひょっとして、爺には読み取れないだろうとあなどっていたのだろうか、見えても分別ある爺は問題にしないとふんだのだろうか…。視力と脳みそに分別がありすぎ、見てはいけないものにピントが合わない、バラバラになった紙片を脳みその中で絵にできる能力はない、と見破られていたのか…。
で、その千切ってある紙片をティッシュを入れたのと同じ箱に入れようとすると、妻が、「だからアナタは分別できない」のだと叱責するのです。不可解なことです。このように分別あるオトコをつかまえ論難をふっかけるのですから…。
ややあって、改めて周囲を見回すと別の入れ物があるのです。そちらに入れろと…そう、そうです。あごと視線と指先で爺をコントロールするのです。
妻いわく「使用済みティッシュは、そのままいわゆるごみ」「千切った紙は雑紙として再生利用」と。だから爺は「分別」(ブンベツ)できないのだと…。しっかり、分別を知るようにと…。
修行せねばなるまい…。
そして、爺はゴミ箱と再生利用紙箱の前で分別のあるオトコになっていくのであった…。