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ソーシャルメディア実践の書 Facebook・Twitterによるパーソナルブランディング:大元隆志

ソーシャルメディア実践の書 ーfacebook・Twitterによるパーソナルブランディングー

ソーシャルメディア実践の書 ーfacebook・Twitterによるパーソナルブランディングー

「パーソナルブランディング」という言葉がまず引っかかります。自分で自分をブランドに仕立て上げるというような意味でしょうか。そして、目標が「マイクロセレブ」…とか。

本の帯には、「個人が自力でネットデビューし活躍できる時がきた!」と印刷され、著者自身の体験も含めたネットを使った情報発信やコミュニケーションについて、ブログ、ソーシャルメディア(twitterfacebookなど)を利用した実践が記されているのであります。

ネットを通じた情報流通を考えている人、twitterやblogなどとのとりあわせに悩んでいる人、はたまた自身を売り込みたい人には、ある程度役に立つヒントもつまっている、と思えました。
本の中で「情報流通」という言葉を使っていて飛びついたという側面もあります。ずいぶん以前からその言葉をキーワードに活動してきたというTAKA自身の想いがあるからです。
これまで、SNSで発信した情報の賞味期限がきわめて短いことが気になっていました。良い写真が撮れたのでそれをSNSで発信しても、反応があるのは、まあその日の内。「そういう短期の目的でUPしてないんだけど…」という思いとは別に、ともかく新しい情報に世間の関心は向かうのです。
この本の中で、twitter/facebookなどを「フローメディア」(同書199ページ)と位置付けています。情報を消費し、新しい情報にどんどん関心が移っていく、そしてコミュニケーションが煩雑に行われる…、ブログは「ストックメディア」(同200ページ)と。わかりやすい切り分けと思いました。

blog閲覧数がなかなか伸びず年月を重ねたが、ある記事をきっかけに閲覧数がある程度高止まりしている、という例がTAKAの周囲にあります。逆に、割りと閲覧数が多かったのに最近はむしろ減少傾向…という例も。伸びたblogは、文字情報をうまずたゆまず発信してきたタイプという共通点があります。世間の関心と合致しないうちは、記事が評価されないという気分だったのでしょうが、世間の関心とかみ合った記事をきっかけに、信頼を得て一定の閲覧数を維持できているという具合にTAKAには見えます。その後もまじめに記事をUPしていることはもちろんです。

blog機能の大きなひとつ、コメントのやり取りは他の手軽なメディアに移り、blogは情報を集積する場所であることの重要性が大きくなり、しっかり書いたものが求められる「本物」の時代になりつつあるのかもしれません。
一方、自身のblogの影響力がないときに、twitterなどを導線にした情報拡散は有効ではないかと、最近の自身の例で思っています。このblogがPageRank2で、UPした記事がすぐにGoogle検索に反映されるというような状況にありません。「ウェブマスターツール」で見たら、インデックス化されてない記事が結構あるのがわかりました。それを補い情報発信に役立ったのではと思うのが、blog投稿と同時にそれをtwitterに連携反映させる機能ではなかったかと…。
そのようなことを改めて確認できたのも、「ソーシャルメディア実践の書 ーfacebook・Twitterによるパーソナルブランディングー」であろうかと思います。
TAKAの周囲のblogを見ると、50-70%が検索エンジンによる記事への到達です。今後「ソーシャルフィルタリング」(同33ページ)の時代が来るとのことのようです。つまり、「イイネ!」など、人間が付けた目印を頼りに情報が選ばれる時代になるのだと…。この点について、TAKAは、必ずしも…とも思うのですが…、ともあれ、検索エンジン万能の時代という状況は変化していく可能性があるのだろうと考えておく必要がありそうです。
この「ソーシャルメディア実践の書 ーfacebook・Twitterによるパーソナルブランディングー」でザッと知っておいて、より詳しいそれぞれの関心を深堀するのが良いかと、思えます。
WindowsOS、秋にはバージョンが8になり、当たり前と思っていたマウス操作が、ひょっとして不要になるかもしれない…(あくまで、TAKAの妄想ですけど)。そんなとき、手軽に利用できるPCやネット上のさまざまな機能を利用しないのも残念な気がします。