HTML5の本を読んでいまして、HTMLタグでの装飾の使用については、改めて廃止方向であることを感じます。HTMLは文書構造とそのテキスト、CSSは装飾、という流れが一層明らかです。
<body bgcolor="silver">~</body>
HTML4.01では上のような背景色の設定が行われていたかとも思いますが、HTML5では廃止になりました。同様に、背景画像を設定する「background」も廃止になっています。きわめて多くの場面で使われていた属性の「右寄せ」「中央揃え」「右寄せ」を実現する「align」、
<p align="center">~</p>
h1-h6、p、div、table、td、tr、iframeなどHTMLタグでもかなり活躍するものに使われていたと思いますが、上記のような属性設定は、HTML5としては廃止されたことになります。
同様の装飾を実現するのはCSSが受けもつことになります。表題、見出し、本文、引用など文書構造にかかわるものはHTMLが、テキストの位置、色、大きさや背景画像などいわゆる装飾部分はCSSが受けもつ流れが鮮明になっています。
いずれ、多くのWEBサイトがHTML5を「標準」という時代になるのでしょうね。その時、文書「構造」と「装飾」を区別して操作・作業できるのが良さそうです。HTML5も、単に4から5に番号が変わったという受け止めでなく、より構造に集中して使う観点が求められているように思います。
なお、HTML5とCSS3の組みあわせは、電子書籍(EPUB3.0)などとも近接な関係があるものと思えます。紙媒体と電子媒体にほぼ同じソースを使用し、相互に融通する時代も近そうです。
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